元証券マンの独り言 債券投資はご注意を
最近知りましたが証券会社では外債に力入れてるみたいです。
新興国通貨から先進国通貨販売を販売してるみたいです。
これだけ円安になればそうですよね。
ここで注意。
証券会社が力入れる商品=お客さんにとってよくない商品
なんでか?
確かに現在、円安基調なので外債は円安メリットは受け取れます。
また、格付をA各以下の社債にする事により市中金利より高い事が多いので金利メリットがうまれます。
外債の変動要因は…
為替、 債券、 発行体
3つあります
そのうち為替、発行体については今は特に問題はないです。
しかし、今の円安は利上げが原因です。
と言うことは、利上げの真っ只中で外債を途中で売るとなると債券単価でかなりのマイナスが発生します。
例えば今は1%で発行される債券も今みたいに利上げが始まると半年待てば3%で発行できる可能性出てきます
今後3%の債券が同条件下で出てくるとなると…
1%で発行された債券の単価が下落して3%の利回と同じ価値になると言う事です。
もう少し具体的に言うと…
※税金は無視します
債券単価100+利率1%=101(利益1)
利上げで同条件で利率3%の商品が出るとなると1%の債券を買う必要がなくなるので債券単価が下がり3%の債券と同じ価値になると言う現象が起きます(言葉での説明難しいですね)
3%の債券が出ると
債券単価100+利率3%=103 利益が3
1%の債券で3の利益を出すとなると…
利益3-利率1=2(利益の不足分)
2の利益を出すには
債券単価100-2=98(3%の債券が出てくる時の1%の債券の新しい価値)
1%の債券が単価が98にならないと3%の債券と同価値になるので2がマイナスになります。
※満期まで待てば債券単価は100で返って来ます
利率商品で数%の下げは結構きつい
そこから売却時の手数料、換金性が少ない為債券価格が叩かれ実際は95くらいかそれ以下になる事があります。
極端に言うと半年前に115円くらいで買ったドル建債券は135円なので20円為替利益出ることになりますが実際は少し利益酷かったらまだマイナスという事態になります。
何故か?
為替手数料片道0.5円〜1円
往復最低1円とします
これなら19円利益ですね 笑
ここから外債の途中売却のペナルティ(手数料)が発生します。
債券は通常5〜10年満期に設定されてます
基本途中換金する事を前提にしていないので流通していない理由から途中で売るとかなり債券価格が叩かれます。しかも、満期が長ければ長いほど値下がり幅が高くなります。
そこに、利上げによる債券単価の下落と債券売却にかかる手数料(ここはどれだけかかるかは営業マンサイドではわかりません)が取られます
チラッと聞いた話だと去年ドル建債券を買った人はかろうじてプラスということです。
為替こんなに動いてるのに勿体無いですね…
新興国通貨になるとさらに為替手数料凄いことになるのでプラスにはなってないです。
外債は満期が決まってるので満期のタイミングで円安になってればいいですがこのまま数年円安になり続ける事はかなり難しいと思います
今みたいに短期的に狙う時は証券会社では何を買うべきなのか?
答えは外貨MMFです。もしくは一年から半年満期の期間の短い債券です。
外貨MMFは市場金利が上がれば利率は連動し短期債で運用しているので債券価格の下落もほぼないのがメリットもう一つの強みはいつでも円に変えれる事です。
債券だと満期まで持たないと債券を途中売却すると債券価格で損をします。
なので半年から3ヶ月位で満期するのがあればまだいいのですがこれは証券会社にとってうまくないので言われる事ないですね。
外貨MMFも僅かですが信託報酬等かかりますが普通の投資信託と比べかなり低く証券会社にとって全く美味しくないです
証券会社にとって美味しくない商品=お客さんにとっていい商品な事が多い
そう言う訳で証券会社からの複数年満期外債の購入は気をつけてください
もし今自分の保有外債はどれだけの時価しているか確認したければ一度証券会社に円安になってるので売却したい旨伝えてみて下さい
債券単価がどうこう言って今売ったら勿体無いとか言われて全力で止めにきます。
それでも強く言えば渋々計算してくれます
そこで利益の無さにびっくりすると思います。
後は満期まで円安になっている事を祈って下さい。
もし満期の時点で円高になっていればその時は外債かドルMMFで運用していいと思います。
しかし、今の円安は20年ぶりなので円安続いても来年までだと思います。
私は今年には145~150円位までいったら為替はある程度落ち着いていると思います
後はテレビで200円とか言い出したらいいところだと思います
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